わたしたちは何故、犬を飼うのでしょう。
犬に頼まれたのでもなく、犬が押し掛けたのでもなく、わたしたちが望み、わたしたちが選んで家族として迎えています。
「癒される」というのが、殆どの人が犬を飼う理由のひとつになっているのではないでしょうか?
そして犬を飼う人たちが、口をそろえて言うのが「運命的な出会い」を感じているということです。
単なるペットとしてではなく、何かを伝える為に、何かを学ばせる為にそばに来たと。
そんな事を私も日々、感じています。

犬は本当にたくさんのものを私たちに与えてくれます。

しかし、わたしたちはどうでしょう。そんな犬たちに敬意をもって接しているといえるでしょうか。
陽の当たる場所では癒しを求めながら、その影で犠牲になっている命のことは、どれほどの人が知っているでしょうか。
恐い事は見たくない、要らないものはなくなれば良い、誰かがやってくれるだろう、自分さえ良ければ・・・自分さえ・・・
こんな一人の何気ない思いが、いつしか全体の思いとなり、やがては人間にも向けられるのではないかと懸念します。
不要だとされるペットの殺処分という現実が存在するのは、一部の人が、どこか知らないところで起こしていることではなく、
わたしたち一人一人が無意識のうちに作り出している身近な現実です。
家族や友達を最期の瞬間まで、変わらぬ愛情で支えていける平和な社会はこの小さな友達を救うことからはじまると信じています。
この世に起こる全ての出来事は、わたしたち自身の問題です。