保護犬 ってなんだろう?

いろんな事情があって行き場をなくした犬を誰かが保護したら「保護犬」と呼ばれます。
そしてその保護犬を新しく家族として迎えてくださる方を「里親さん」と呼びます。
LEY-LINEで保護して里親さんを探す犬は、捕獲されたり、元飼い主による飼育放棄で殺処分となる犬、
他にはペットショップに卸す為に、子犬をどんどん産ませる繁殖場と呼ばれる施設からのレスキュー。
また時には元飼い主から「飼い続けられなくなった」と相談がある場合もあります。

捨てられても、飼い主が自ら保健所へ連れて行っても・・・
運良く新しい家族が見つかるのはほんの一掴みしかない奇跡です。
殆どは「殺処分」という結末が待っています。

自分のとなりで、どんどん殺されていく。
次は自分かもしれない、という状況はどれほどの恐怖と不安、そして絶望感でしょうか。

また、繁殖場で飼育されている犬はもっと悲惨だと言っても過言ではないと思っています。
何年も狭いゲージに入れっぱなしで、陽にあたる事も、土の上を歩くことも、優しく撫でられる事もなく
子犬をどんどん産ませるためだけに生かされている子達です。

密室で、第三者がいない中で、乱暴に扱われている場合も少なくありません。
泣き叫んでも誰も助けには来てくれません。

しかし・・・
その中から本当に奇跡のような幸運で救い出された子たち。

間違いなく一度は人に裏切られ、苦しかった過去を持つ子たちです。
中には心通うまでには時間を必要とする子もいます。
しかし、時間をかけて接することで信頼関係が芽生え、いつかとっても大きなものを与えてくれます。

このページでは保護犬の里親になりたい、と思いつつも躊躇されている方々へ
先輩里親さんたちからメッセージをいただいてます。

是非、参考にしていただき犬達への恩返しのつもりで・・・


ひとつの命へ手を差し伸べていただけたらと願います。

 

【ハクちゃん】当時 推定10歳前後?

ハクちゃんは保護当時は筋肉もなく立つとふらつきもあり、感情表現もなく心配した子でした。
多頭数の犬がフリーでいましたが、ハクちゃんは全盲の為に他の子にぶつかったりしていたようで一番顔に傷があり胸が痛みました。

○ハクちゃんの里親様より(奈良県)

ハクちゃんとの出会いは、預かりボランティアでした。当時我が家には、4歳のボルゾイがいました。捨てられていた所を保護された犬で、信頼関係を築く事に一生懸命だった私達は、2頭目を迎えることは全く考えていませんでした。

その頃、元ブリーダーによる多頭飼い崩壊により、凄惨な環境の中からレスキューされた、たくさんのボルゾイたちの事を知りました。あまりに悲惨な写真の数々に胸が痛み、レスキューに入られたボランティア団体のひとつ、LEY- LINE さんに連絡を取りました。「何か手伝う事はありますか」の私の問いに、「預かりボランティア出来ますか?」と聞かれ、瞬時に覚悟を決めた覚えがあります。
ハクちゃんは、推定年齢8〜10歳、全盲で、数歩しか歩けないほど、後ろ足の筋肉が衰えていました。それはそれは、小さなボルゾイでした。
目の見えないハクちゃん、最初の数日は、仲間を求めて切ない遠吠えをしていました。そっと寄り添っても、人の愛情を知らないハクちゃんは、顔をこわばらせていました。目の見えないハクちゃんに、とにかく安心して過ごして欲しい一心で、お世話しました。風の匂い、太陽の光、土や草の感触を体いっぱいに感じて、ピュアで前向きで、おおらかな元々の性格をどんどん見せてくれるようになりました。
1ヶ月経った頃から、ハクちゃんへの愛しさが尋常では無くなってきた事に気付いていましたが、夫婦共働きの我が家では幸せにしてやれない、と気持ちを押さえ込んでいました。
そんな気持ちを溶かしてくれたのは、他でもないハクちゃんです。我が家の間取りを覚え、音や気配で、私の行動を読んでくれるハクちゃん。こんなにも信頼して、まっすぐに心を向けてくれるハクちゃんが、「ここに居たいな」「ここが幸せだな」って言ってくれてる事を確信し、うちの子として迎える事を決めました。
あれから2年。筋肉も付いて、お散歩が大好きになりました。先住犬のボルゾイも、新しい家族が出来たことで、かなり良い方向に変化が見られました。(わがままが減り、かなり素直になりました!)今では、私達が与えるものより、ハクちゃんから貰うものの方がずっと多いと思います。ハクちゃんに出会えて、本当に良かった。一緒に過ごせる毎日が、宝物です。

 

【くーちゃん】当時 推定5歳?

くーちゃんはペットショップに卸す劣悪な繁殖場から救い出されました。
外も知らず人に撫でてもらうことも自分の名前すら知らない。保護当初はいつも隅に丸まって全く動かず厳しい状況でした。

○くーちゃんの里親様より(京都府)

心配していた先住猫との相性ですが、くーちゃんは『お友達?』と言いたげな嬉しそうな顔で見ているのですが
猫の方はかなり気になっているようで、時々来ては物陰からずっと様子を見ている状態です。

2日目まではかなり怖がっていたくーちゃんですが、3日目からは私、母、子供達にも慣れ
家の中を歩き回ったり、お庭に出たり、尻尾を振って寄って来たりとずいぶん慣れてくれました。
今日は少し撫ぜてあげると、もっとしてと前足で手をちょんちょんと触り催促をしてくるようになりました。
そして怖がっていた男性陣ですが、父には尻尾を振って駆け寄る姿まで見られるようになり
夜な夜なこっそりおやつをあげてるんじゃないかとの疑惑が(笑)
なかなか家にいない主人にはまだ怖がっている様子で『自分だけ・・・』とみんなに焼きもちを焼いています。

こんなに早く慣れてくれるとは思っていなかったのでみんなびっくりしているのですが、
うちに来る前に、優しい人間と楽しい世界があるんだという事をくーちゃんに教えて下さっていた
レイラインの方々のおかげだと本当に感謝しています。
預かってくれた方もきっと心配されている事だと思うのでよろしくお伝えください。

家族みんなで絶対にくーちゃんを幸せにします。

 

【マナちゃん】当時 推定5歳

マナちゃんはペットショップに卸す繁殖場から救い出されました。
暴力を受けていたのか無言で近づくと逃げ、固まり、逃げられないと思うと仰向けになりお腹を出して丸めたシッポを小さくふっていました。

○マナちゃんの里親様より(千葉県)

欧米ではシェルターから犬猫を迎えるのはごく自然なことのようですね。

それならば我が家も、と他の選択肢を考える余地なく
9年前に保健所出身の犬(=ダンテ ゴールデン推定2、3歳)の里親になりました。
ダンテが亡くなり、新しい家族の受け入れを検討したとき
ごく自然な流れとしてレスキューされた成犬から探しました。
ほどなくしてLay lineさんのゴルちゃんを見出しました。
運命の愛(まな)娘です。

子犬ではなくあえて成犬の里親になるメリットを挙げるなら
1.室内の物を壊されたり荒らされることが少ない
2.成長するにつれ性格が明瞭になり扱いやすい
3.残りの犬生に限りがあるので、より濃密な関係が築ける

私の場合は3.がいちばん大きいです。
もらわれて来た子というのは里親に対し非常に恩を感じているようです。
亡くなったダンテも家族のために何か役に立とうと一所懸命でした。

マナとの関係もきっとそうなると確信しています。

 

【マメちゃん】当時 生後4ヶ月

他の兄妹と思われる子犬たちと捕獲されました。
体も小さく全盲で最初は心配しましたが、トイレも一番に覚え、誰とでも物怖じせず遊べ、人なつこい子でした。果たして新しい家族が本当に見つかるのか多少の心配もありましたが、今はとっても幸せにしてもらってます。

○マメちゃんの里親様より(京都府)
ペットショップで高額で売られてる子たちがいる一方で、悲しくも殺処分されてる子たちがいる事に矛盾を感じていたので、飼う時は絶対に保護されてる子を引き取ろうとずっと思っていました。

私は動物病院で働いているので、仕事柄、目が見えなくても家の中では普通に過ごしているワンちゃんたちを見たり聞いたりする事が多かったので、マメが全盲である事に関しては特に不安を感じていませんでした。

実際一緒に暮らしてみて、外では少し怖がる事もありますが家の中では目が見えないという事を忘れるぐらい普通に生活しています。

逆に何かを感じ取ったりする力は人一倍(犬一倍?)あるのではないかと思っています。

マメが我が家に来てから家の中がパッと明るくなりました。
毎日色んな顔を見せてくれます。

まだ子供なのでイタズラが多く大変な事も多いですが、マメから学ぶ事も多く幸せをたくさん貰っています。
マメがうちに来てくれて本当に良かったと思います(^∇^)

これからも楽しい思い出をいっぱい作っていきたいです。


【ナナちゃん】当時推定8歳

ナナちゃんはひとりでいたところを捕獲され処分対象でした。
過去の真実は分からないけれど、当時はガリガリで首輪もなく、酷く汚れていたので長期間お世話されずに捨てられたのではないかと想像できました。

○ナナちゃん里親様より(奈良県)
保護犬を迎えたいと思った理由は…
共働きなので子犬ではなくて、ある程度成長して 年齢が落ち着いている子が良かったからです。

そして、人の勝手で命が脅かされている子に、安心して休める場所を作ってあげたかったからでもあるので
あえてシニアに入った子を選びました。

実際に一緒に暮らして大変な事は(犬を飼うのは初めてだったので) 命なので責任があるということ。
保護犬でなくても 動物を飼うのは責任が伴いますので、保護犬だから苦労した事ではありません。

心から 懐いてくれて 自分の名前も覚えてくれて 譲り受けたとは思えない 適応力。
人間に嫌なことされたのに 安心しきっていて 純粋なこの子から たくさんの愛をもらっています。

どんな時も隣にいてくれる 優しい子です。

 

 

 

【ミルキーちゃん】当時 生後3ヶ月

ミルキーちゃんは捨てられ野良として生きていたお母さんから生まれました。
日本では街中を野良として生きていく事はできず、捕獲されました。ミルキーちゃんのお母さんはどうなったかのは分かりません。どんな怖い目にあったのか・・・とっても怖がりさんだったミルキー。今ではすっかり明るいお嬢さんに変身しました。

○ミルキーちゃん里親様より(京都府)
犬が好きです。
ネットで犬って調べたら、犬里親ってヒットしてきました。

なんだそれ?なになに?

こんなに可愛いのにすてられたの?とか、飼い主居ないから殺処分されるの?
えー!!えー!!( ; ゜Д゜)

なら、うちには犬が2匹いるけど、キャパ的にはまだいける(^^)/
うちにおいで(●^o^●)
実際に会ったら、一緒に保護して貰っている犬もいて、新しい飼い主さんが来るのをまっていました。
保護して貰えなかったら?
保護して貰えなかった他の仲間は、どうなったの?何を観てきたの?何を感じて生きてきたの?
そう思うと涙がとまりませんてした。

我が家に来てくれた子は、とーってもシャイ。
だから、ゆっくりゆっくり我が家に馴染んでいってます。
子供も、そんなミルキーが大好き(^-^)v
子供にむちゃされてても、シッポ振ってくれる、優しい子です。

ショップにいる子も、保健所にいる子も、どんな親から生まれたのか、多くはわかりません。
しかし、ショップで仔犬を売るために、悪質な環境で無理矢理交配させている、多くのブリーダーがいます。

ショップのガラス越しにいるその子あの子。
産んでくれた親犬はまだまだ枯れるまで産まされ続けて、枯れてしまう頃には、多くが捨てられてしまう。
人の優しさにも触れることができないまま。

ショップへ行けば可愛い仔犬がいます。

でも、保健所には、もう、殺されてしまう沢山の命が有ります。

同じ命なら、私はこれからも、助けを待っている子に、人の優しさ、生きる楽しさを感じてほしいと思っています。
自分の子供にも、伝えて行かなければならない大切な事だと思っています。

里子としてミルキーに、沢山の愛、癒しを貰っています。

保護してくださった、さこさん。
素敵な御縁を有り難うございました。
そして、これからも、宜しくおねがいします。